当社のDX事情

DX担当を命じられてテンパってる担当者のブログ

なぜDXが必要なのか

なぜ日本企業の多くがDXの取組みに躍起になっているのか(当社もそのうちの1社)。
当社では、2021年の年初に役員陣の間で「DX」というキーワードが飛び交い始め、早々に推進メンバーが選定されました。ざっくり言うと、システム部門、マーケティング部門から偉い人を取りあえず集めました。

 

では、なぜDXを行う必要があるのでしょうか。
それは、経済産業省が纏めた「DXレポート」に書かれています。

サマリー版はこちら↓

DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
-----------------------------
■2025年の崖
 ・既存システムが事業部門ごとに構築され全社横断的なデータ活用ができない
 ・過剰なカスタマイズにより複雑化・ブラックボックス
 ・上記問題や業務の見直しを行いたいが現場の抵抗も大きくいかに実行するかが課題
  ⇒ 上記課題を克服できない場合、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性あり

 ◆経営面
 ・データを活用できない場合、市場の変化に対応できずデジタル競争の敗者に
 ・システムの維持管理費が高額化し、IT予算の9割以上に
 ・保守運用の担い手不在によるシステムトラブルやデータ滅失のリスクの高まり

 ◆人材面
 ・2015年のIT人材不足17万人 ⇒ 2025年にIT人材不足(約43万人)
 ・古いプログラミング言語を知る人材の供給不可

 ◆技術面
 ・2020年:Win7サポート終了(システム全体の見直しが必要)
 ・2024年:固定電話網(PSTN)終了
 ・2025年:SAP ERPサポート終了
-----------------------------
つまり、
古くから使用してきたシステムのサポートが終了
過剰にカスタマイズされたシステムに詳しい人材の退職
情報化社会の到来(データの扱いが膨大に)

これらの状況がこの先同じタイミングで起こりそうな状況であり、対応できなければ大きな損失を被ると言っているのです。


私はこのサマリーを読み、当社の現状を言い当てられた気がしました。
あらゆる場面に対応できると自負する、当社の使いづらいシステムは、カスタムにカスタムを重ね、当社オリジナルのものになっています。
(その為メンテナンス費用も高額)

 

また、問題が発生する都度、社内に常駐している外部パートナーに依頼しており、
当社社員についてはその詳細まで理解している人はもはやいない状態になってしまっています(複雑化・ブラックボックス化)。


社内メンバーの多くが当初設計したシステムの中身を理解していないことになれば、データを使いこなすレベルの話ではなく、会社の危機を迎えると言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

↓ こちらも一緒によく読まれています↓

dxtantou.hatenablog.com